「お金さえあれば症候群」
絶版本ですが、今の所、宗教感スピ感も少なく、読みやすいマインドフルネス本。
ヴィパッサナー瞑想の解説本です。
これにいい1節があったので。
お金さえあれば症候群
書籍内では「○○さえあれば症候群」と紹介されてました。
- お金さえあれば…
- 彼女さえいれば…/結婚さえしてれば…
- 子供さえいれば…
- 顔さえ良ければ…
- いい車/家さえあれば…
誰にでも、何かしらあると思います。
僕も昔、「お金さえあれば…」でした。
僕は、社会に馴染めず、人が苦手な人間なので、新卒で入った会社を半年でやめる体たらくでしたので。
その後なんとかまぁ、漫画の道に乗っかれましたが、そこからも「画力さえあれば…」とか思ってましたし
こういう考え方は、確かに原動力になるけど、その先がない。
欲にはキリがないし。
実際手に入れると思っていたものと違うと気づく。
「一度みんな富や名声を必死に手に入れるよう生きてみればいい、手に入っても思っていたものと違う事に気づくから」
と言っているとか。
この書籍は、そういった欲を手に入れる事ではなく、「智慧(これは仏教語として「物事をフラットに観る力」という意味)」を手に入れて楽に生きましょうねー。って事でヴィパッサナー瞑想をマインドフルネスの手段として説いています。
割と勧め。
まとめ
そもそも自身の幸福感と物質的な満足度がイコールなら、先進国で自殺が増えるのはおかしいというか。
資本主義の弊害でもあるんだろうなと思います。資本主義が寿命を伸ばしたり、飢餓を減らしたのは事実ですが、バランスできなかった人は脱落していってしまう。
瞑想に限らずメントレは、資本主義下でこそ、生きるための処世術としてよく機能する気がするんですよねぇ。
結局、欲を満たす事より、欲を制限した方が美味しく頂けるんですよねぇ。
必要最低限の生活のために自制を…って考え方みたいですし。
イスラム教は詳しくないけど、
バッタを倒しにアフリカへで、「断食をすると食事が本当に美味しく感じる」ってな話が載ってましたが、
満たし続ける事より、ストレスのかからないように上手に制限する事でこそ、欲の達成感、当たり前の事に満足する事ができるようになるのかもしれませんなぁ。
マインドフルネス本のおすすめ
別のおすすめ本はこちら。ビル・ゲイツも推薦してる本です。
僕もざっと読みましたけど、こっちも仏教用語がとり払われてるので読みやすい。
ただ、個人的には今回の書籍の方が重要な所をついてる感じがしてますけど。
後はアーチャンチャー氏の書籍もいいんだけど、あっちはある程度仏教用語勉強してる僕も用語に一旦面食らって読むのやめたくらいなので、万人向けではないのかも。
余談
サンガ出版は仏教系書籍多いから、瞑想本も必然的に名著が多いんですが
電子も無いし、絶版してるからどうしたのかなーと調べた所。
編集長が他界して、そのまま債務整理中だとか。
でも、編集者だった人がクラファンで再出発計ってるとのことなので、そのうち再販されるかもですね。
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