【メダリスト】夢を持ってしまう残酷さ
面白かった。キャラデザインも良いし絵柄も好き。
面白かったのだけど。
これは僕のよくない癖というか、恵まれてる側の恵まれているが故に盲目的になってしまっている解釈に、いつもひっかかりを感じてしまって。
フィギュアスケートはざっと調べると月20万くらいかかるでって話らしい。
ネット情報なので、実際どうなのかはわからないけど、結構お金がかかるスポーツなのは間違いがない。
ユーリonICE見てる時も思ったし、フィギュアの選手が活躍してるのを観てても思うのだけど
この人達は裕福であるという前提条件が揃っている人たちであったり、親が子供を全力で応援してくる人達であったり
何よりまず当たり前のように、「親がいる人達なんだよな」、ってのをいつも、いつも思う。
漫画含め、「子どもたちに夢を」みたいな事を言う人はいるけど
僕はそんなもの無いと思っていて
マジョリティの論理で語られた「面白い」ってのは、誰かにとっての「つまらない」になる事は往々にしてあるのだという事を
一人の作家として一応覚えて起きたいと思ってて
あと、僕はペシミスト気質があるらしいので
そういう、マイノリティの側に立った売れない作品を今後も描いていきたいと思う。
夢も希望もカタルシスもなくても。
そういうものがつまらなく感じてしまう人や、そういうものをそもそも持てない人達がいることを、忘れてはいけないような気がするから。
まだ一話しか読んでないけど、この漫画、途中でお金の問題ぶつけてきそうな気が、勝手にしてる。どうかわからないけど。