うねおろぐ~生きる目的を失ったリタイア中年~

本業漫画描きの掃き溜めブログ。哲学/瞑想/メンタル/隠居/仕事の話など

「孤独が悪い」というプロパガンダ

何度か書いた気がするけど

孤独が平気な人がいて、それが自分だったりする。

割りと一人でいるの平気マンで、本読んだりゲームしたり、今は仕事になっちゃったけど絵描いたりってことで普通に時間を潰せてしまうし、その方が気楽で良い。

ただここ5,6年くらいの間に「孤独って体にわるいらしいしなんとかしなきゃ」って焦りに悩まされる日がぽつぽつ出てくるようになってた。

理由はやっぱそういう情報に触れたことだろうと思う。

しかし、最近では問題は「孤独感」であって、孤独であることそのものではないという話も出てきてたりする。

つまるところ

たしかに、一人でいると大変なこともある。

でもそれ以上に他人といると大変に感じる性格で、それ故に一人でいる僕のような人間もいる。

一概に外れ値を無視した統計理論で、しかも海外という文化の違う場所で研究されたデータを元に、こういったことを語るのは、あまり意味がないように思う。

孤独が悪いと知らされても解消できない

孤独でいることを好む人間はともかくとしても、

望まずに孤独という状況に陥ってしまった人に

「孤独って体に悪いんですよ、なんとかしなさい」

といってなんとかなるわけがない。

そんなものなんとかできてしまうなら、そもそも孤独にならない。

そうならざるを得なかった人にただ止めの一撃を刺してるだけで建設的でない。

タバコに「肺がんリスクがあります」つって書いててても吸う人は吸うし、やめられない人はやめられないのと同じで

その状況に陥ってしまう人に、その人にとって不都合な事実だけ伝えてもどうにもならない。

コミュニケーションは慣れ

最近物事を単純化して考えるようにしようってのがあって

学習は「漬け(immersion)」がベストって考えが出てきたんだけど

メンタルヘルスは「認知行動療法(第3世代を含む)」と「慣れ(脱感作、暴露療法」の2つだと思ってる。

正しいかは知らんが、哲学や心理療法を独学で学んできた結果、結局こういうことじゃないかってところになってる。

認知行動療法(マインドフルネスやACTなどの第3世代認知行動療法を含む)を学んで実践し、考え方や受け取り方を変えて、少しずつ慣れていく。

例えば

孤独に悩む人は対人関係が苦手で

その根底には「恥の感情」や「嫌われる恐怖」などがあると思う。ここを認知行動療法で捉え直す癖付けをする。

失敗しても別にしなへんってくらいの理解になってきたら

たとえば、

  • 買い物ののやり取りで一言二言挟む。(レシート渡される前に「レシートは結構です」って言うとか軽いやつ)
  • マッサージや美(理)容院で自分から雑談をふってみる
  • ボランティアに参加する(これ相当ハードやと思うんよね個人的に
  • 飯屋に頻繁に通って常連になる

みたいなアイデア出して、3段階くらいにレベル分けをして下から少しずつクリアしてくゲームみたいにすればいい。

先天的な差はアレど、後天的に苦手意識のさはあれど、結局人間がやることなんて「ただの慣れ」なんだから。

慣れる機会が多ければうまくなるし、平気になる。

少なければ大変になる。僕みたいにね。

その差をどう埋めるかってのを心理療法や、哲学の考え方が支えてくれる。

なんとかしたいなら、対応すればいいって言うけど

この対応の仕方を教えてくれないクソさってのがホントこの世の中はマウントとるだけとって去っていくクソ情報が多いなと思うところで

認知行動療法」と「慣れ」

この2つで乗り越えたい人は乗り越えてください。

僕は今年はちょっと気楽にしたいので、定期的に整体やマッサージいったり、習い事に通ったりしようかなと思います。

嫌になったらやめりゃいいからね。