うねおろぐ~生きる目的を失ったリタイア中年~

本業漫画描きの掃き溜めブログ。哲学/瞑想/メンタル/隠居/仕事の話など

今後はエロ画像を買わずに「作る」時代になっていくんだろう

今後は自分でエロ画像を作る時代になっていくんだろうと思う

唯一Danbooruの素材大元になっている対抗する立場であったであろうPixivが許容してしまったので絵関係は利用しほうだいの風潮が出来た。

その上販売サイトも許容してるので止まることしらず、しかしこの販売サイトもいずれ利用されなくなると予想する。

免責:

著作権や肖像権の問題については今回は語らない。

ボクも絵描きの端くれてあるため、これについては言いたいことがたくさんあるが、日本の法律ではこれが認めらてているため今回は閉口する。

1:技術の一般化

StableDiffusionが出始めた当初は、Promptが最大の資源だったが

現在はControlnetやMMposeの登場

また、Modelの質向上と、Lora等の技術登場により

出したいものがさほど「人間の学習」をあまり必要とせずに出せるようになってきている。

今後もこれは加速し、絵描きが居なくなるという問題が実現するなら、同時にAI絵描きもほぼ必要のない状態になっているだろう。

2:人間はガチャが好き

間欠効果と呼ばれる欲求への刺激がある。

たまに「あたり」が出る事に人間はドーパミンをドバドバ出してしまうようになる。

パチンコ等ギャンブルはじめ、ガチャもこれに当たる。

旧来のガチャやギャンブルは「お金」の問題があったが

画像生成AIは非常にガチャ的な技術だ。

ただ、電気代や人の思考や時間程度のリソースしか払わなくてよくなるため

何か別の問題が生じるかもしれないが生活への負担は従来のガチャより小さい。

この技術でガチャ活がはかどるだろう。

脳や心理の話が好きな人間としては、悪影響がわりと心配だったりするけど、今回は関係ないのでスルー。

とりあえず人間はガチャが好きなのでこの遊びにドはまりする人が増えてくると思う。

3:ランキングという旧世代システムを採用している日本サイト

先日某匿名掲示板で「販売サイトでは性癖に合うものを探すのに苦労する」という話を見かけた。

ボクは以前から色んなところで「ランキングはやめとけ」という話をしてきたのだけど、イマイチ受け入れられてない様子。

おすすめを表示する海外のSNSと違って、FANZA、DLsite、Fantia、Pixivはすべてランキングをメインに採用している。

Pixivの「ディスカバリー」やFanza等にもある程度の嗜好や作品の関連をおすすめする機能はあるが、メインはランキングでありそれらの機能はおまけ程度でアルゴリズムも粗悪に感じる。

Pixivのディスカバリーはいい線いってると思うが、他のサイトのおすすめ機能は付け合せ程度で、量少なくも質も悪い。

自分に合っているものを探す、出会うという事は「2」で書いた間欠効果にも関連しており、人がこのサイトに着たいと思う事と関係がある。

しかし日本はなぜか一番を決めたがるサイトが多く、興味もないのにNTRTSものをすすめられる。

それなら画像生成AIを使って自分で好きなものを出していた方がいいと思うのは仕方がない。

4:AI情報源のパラドックス

BingやChatGPTなどと同様、AIの情報源は人間の手で作られたものがベースになっている。

そのため、今後AIが発展するにはAIが作ったものを読んだところでAIは自分の中にあるものを学習する事しかできない。

現在のAIは過去のデータの蓄積を形を変えて排出する事しか出来ていない。

今後、それがどうなるかはわからないが、現在はそういった傾向が強い。

そのため、人間よりAIの方がすぐれている、となれば人間は情報を一般公開の場にアップロードしなくなる。

これは絵に限った話ではなく、文字もそうだ。

簡単に餌にされてしまい、自分のオリジナリティが一般化してしまうなら出す意味がなくなる。

よってAIが過去の集大成を作り続けるところで、その分野の発展はAIの進化のみに委ねられ

人はそれを傍観するだけになってしまうかもしれない。

5:人間の公開場所はよりクローズドなコミュニティに映る

人間の創作やオタ活の場所はDiscordなど、より仲間内で公開しあうような、

より信頼できる人たちのみで楽しむような場所に移っていくだろう。

4で示した通り、人間が作ったものがAIの餌になるだけならバカバカしいので誰もオープンに公開しなくなる

これは金銭を得るという行為に繋がらなくなるため、あくまでも趣味として絵やコスプレ等の活動を続けたいという人だけの話になるが

どんどんクローズドなコミュニティに移っていくと思う。

公開する事でAIが自分のアイデンティティを殺してしまうので、誰も公開しなくなるのだ。当然だろう。

人に学んでもらうことは喜ばしいが、コピーされることとほぼ同義の技術に取り込まれる事を好む人は少ないだろう。

AIが進化しなければ、僕たちは過去の集大成を喜ぶだけになり、それはより完璧性を求めるものとなり

人の手によって作られた未熟さやその作品を通しての作家や絵描き、声優、コスプレイヤー等の表現力の成長を楽しむ事が出来なくなる。

過去に脇役をやっていた人が今は主役やってるんだなぁなんて事をサブカル的に楽しむのは確かに、オタク度が高い趣味なのだろうけど、そういったものも無くなるという事だ。

銀河万丈さんや大塚明夫さんらのような大物声優が過去はみんな勢ぞろいで一つの作品に出ていて、今だとなんかすごいお金かかりそうだなみたいな、そんな事を考えるといった楽しみも無くなるわけだ。

すべて最初からパーフェクトなものが出てくるのだから。少し無機質な気がするが、世の中がそれでよしとするなら良しなのだろう。

余談、アナログ回帰と違法アップロードの壊滅も同時に起こるかもしれない

AIコスプレイヤーが出てきた時に「もう人間のコスプレイヤーがいらない」というアレな発言をしてる人たちがいたけど、ソレに対して「コミケにAIは来れないからな」と言ってる人がいた。

ただ、そこに行くという行為をしないかぎり、いずれ「コミケにいたリアルコスプレイヤー」は見えなくなる。これは4と5で書いた通りだ。

ネットはAIの独壇場なので、ネットでは見れなくなってしまうだろう。

同じ理由で「デジタル」という形式がAIの餌になりやすいという理由から、今後不便ながら表現者はアナログ的活動に戻っていくというパターンもありうるかもしれないと考えている。

漫画やイラスト集をPCに取り込むのはひと手間かかるし画質等も落ちる。面倒くさいその行為をしてまで、自分が好きなものをAIで作り出そうとするのは少数派だろうし

何よりAIで生成したものを楽しみたいという気質の人は自らそんな面倒事はやらないだろう。

現在広告費目当てで「違法アップロード者」達がこれを行っているが、作る時代になれば違法アップロードサイトも意味がなくなるから、この面倒事を代行する人間も同時にいなくなる。

おそらく、小さい規模でファンが楽しむという形として、アナログ回帰が起こるのかもしれない。

終わり

結果がだけあればいいという人はほとんどだろうが。

現在のアイドル文化よろしく、人間は「ストーリー」が好きだ。

応援するのはそのアイドルや推しが大きくなっていく事を楽しめるという事。

残念ながらボクにはこの趣味はないのだけど、無機質に結果だけを楽しめる人ばかりではないというのは、この文化が一つ証明しているように思う。

今後どうなっていくのだろう。

今回書いたのはあくまでもボクの考えの一つの繋がりであり、販売サイトやPixivはもうちょっと考えろよと思う願望である。

ボクは最悪食えなくなった時に他の事で生活支えられなくなったら、まぁ死ぬしかないかと思って生きてるのでさほど悲観的にはなってない。

ボクの死生観はブログで腐るほど書いてきたが、あまり生きることに前向きではない。

とはいえ、ボクは絵描き業界で過ごしてきて、やっぱりこの業界が好きなので

絵描きの補助とは程遠いAIや、声優やの声やグラビアやコスプレイヤーをコピーしてしまうAI、の登場に関して、技術的には面白いが、権利的な問題にやはり良い感情は抱けないでいる。

今後どうなっていくかは本当にわらないけど。

それはなるようにしかならない。

日本企業は完全にコレらに対して肯定的で表現者側に立つという事は放棄したようにしか見えない。

Skebと後は小さいけどもニジエくらいだろうか、AI投稿に関して規制をかけているのは。

しかし、それらもいつか時代の流れで変わるだろう。

その時、新しいものを生み出すAIが生まれていなければ、文化はストップする。

これは文字の表現も同じことだ。

今は人の感情の関わりが小さい部分でしか活動していないAI創作物だけど、小説等のストーリーを作り始めているので、今後それが主流になれば

人はAIによって感動させられるようになるんだろうが、その作品の根底に思想や哲学は生まれるのだろうか?

ボクはその世界を楽しめるのだろうか。

楽しめなかったらそれこそ生き地獄だなと思う。