効果的利他主義は量的功利主義に見えるが
効果的利他主義は量的功利主義に見えるけど、どうなんでしょうか。
効果的利他主義とは
効果的利他主義とは、より大きなインパクトを与える形で利他的行動を取るのが一番だよね~ってな主張。
※衝撃的な映像が序盤に流れます。 www.ted.com
※未読です。
例えば「 日本の貧困層を救うより、発展途上国の貧困に寄付をした方が多くの人数を救えるので良し」みたいな事。
量的功利主義に見えるがどうなのか
新しい情報を文章にする時、あまり多くを調べない馬鹿人間なので思ってる事をそのまま描きますが
これは量的功利主義に見える。
ジョン・スチュアート・ミルは、ベンサムの量的功利主義を実践していく中で病んでしまったように
効果的利他主義には、質的功利主義的側面がかけてるように思えなくもないなぁと。
何に寄付をしているのか、その寄付がどういう影響を及ぼしているのかそれを取捨選択するくらいの自由度が無くては、人間のモチベーションは続かないんじゃないのかなと思うわけです。
利己的に利他的であること
利他的になるためには、ただただ自己犠牲的に利他的であれと言われても難しいのが本当の所。
マザーテレサですらお金めっちゃ集めてたけどそれを他人の治療に使わなかったみたいな話を耳にしたことがありますし…(真偽は不明なので眉唾程度で)
利己的要素がなければ、利他的に生きていけないのではないかと思うのです。
よって効率化より「自分が気持ちよく慣れる寄付先かどうか」もある程度は重要なんじゃないかと。
それこそ、効果的利他主義を信じる事で、効果的利他主義である事が自己のモチベーションになるなら話は別ですが。
仏教では利他も利己も無いかもしれない
これは浅い知識での解釈ですけど、仏教は無我を説くので
そもそも論として根底の哲学には利他も利己も無いのではないかと考えています。
ソレ故に利他的である事を率先して行う事が利己的動機に繋がる思想とも言えるのだけど
インド哲学の根底にある梵我一如なんかはまさに他者境界という妄想の否定でもあると考えているので、こういう思想を実践できれば、さぞかし楽に生きられるのでしょうが。
自我ってのは完全に取り払うのは難しいので、それこそ利他的精神も含めて、修行の賜物なんでしょうけどね。
まとめ
- 効果的利他主義ってのは最大効率的に利他的であろうねという思想
- 利己的に利他的でないとモチベ続かないし無理に実践する必要もないよなぁ
- 利己も利他もそもそも無いって思えると自然に楽に利他的でいられるんだろうなぁ
みたいな話。
僕は寄付先は自分で選びたい派。
寄付先の多くは、人身売買や児童買春対策、難民支援、後は地元の子ども食堂にしてます。
最大効率より、自分のモチベが大事。
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